以前の記事で少し触れましたが、PDF等のドキュメントをKindle OASISに流し込んで読んでいます。
そのあたりの話をもう少し詳しく解説してみたいと思います。
おさらい:emailでKindleへ送る
公式ドキュメントにしっかり記述がありますが、
Kindleパーソナル・ドキュメントサービスは、お使いのAmazonアカウントに登録されている対応端末にファイルを無料で送信できるツールです。アカウントに登録されているEメールアドレスから、またはSend to Kindleを使用してドキュメントを送信できます。
要するに、「Kindleパーソナル・ドキュメントサービス」に「Send to Kindle」で流し込む、ってことのようですね。
それでは早速やってみましょう。
amazon パーソナル・ドキュメント設定
まずは、amazon側の設定です。
パーソナル・ドキュメントの保存にチェックを入れます。
次に、承認済みEメールアドレスを追加します。
SPAM対策等のために送信元のemailアドレスをあらかじめ登録しておきます。ここで登録されていないメールアドレスから送信した場合はパーソナル・ドキュメントには保存されません。
Send-to-Kindle Eメールアドレスを設定します。
送信先のemailアドレスの一部を自由に設定できます。
emailで送ってみる
それでは、emailでKindle宛にドキュメントを送信してみましょう。
まずは、メーラーで以下の形式のemailを作成します。
- タイトルを「convert」(Kindle形式へ変換されます)
- 本文は(空白)のまま
- 送りたいPDFを添付
この状態で、Send-to-Kindle Eメールアドレス宛に送信します。
しばらく経つと、「コンテンツと端末の管理」に無事出現しました!
簡単ですね。
実践編
Kindleのリソースは限られているため、いろんなドキュメントを全て流し込んでいると気がついたら容量が一杯、ってことになってしまいます。ですので、
- 読了したドキュメントについてはKindle上からすぐに削除
- しばらく時間が経った後、再度読みたくなる場合も当然考えられますので、それに備えて予めEvernoteにも保存
- 再度読みたくなった場合は、その都度EvernoteからKindleに流し込むようにする
今回は、このようなポリシーで運用を考えていきます。
evernoteに保存
PDFドキュメントがemailに添付されて到着し、Evernoteにも保存しておきたいものについては、そのまま転送してしまいます。
まずは、Evernote 転送用メールアドレスを確認
次に、該当するPDFファイルが添付されたemailを転送します。少しばかり気をつける点としては、
- Subject:とFrom:行が本文中に必要な場合は「転送」
- 本文だけで良い場合は「形式を指定して転送」>「添付ファイル」
という形で転送すると希望通りに送ることができます。
メール作成の画面で、先程確認したevernoteメール転送先アドレスを指定します。
また、Subject: 末尾に 「@(ノートブック)」を追加することで、evernote側の保存先ノートブックを指定することができます。
Kindleに流し込む
無事evernoteに保存できましたね。それではそのPDFドキュメントをKindleへ流し込んでみましょう。事前にsend-to-kindleにevernoteのFrom:アドレスを追加しておき、
「共有」>「コピーの送信」でKindle宛のemailアドレスへ送信します。
kindle側で削除したものを読みたくなった場合も、同様の操作でevernoteから流し込めば再び読めるようになります。
自動化編
ここまでできるのなら、自動化できるのでは?と思いつきました。「思いついたら即実行」。それでは早速、やってみましょう。
事前にsend-to-kindleに自分のFrom:アドレスを追加しておき、メーラーのフィルターの設定で以下の例のように、指定されたメールを直接転送する設定にしておきます。
PDFドキュメントが添付されるemailが届くと自動的にevernoteとKindleへ保存することができました。
これでとりあえず自動的に流し込めるようにはなりましたが、
- kindleにはPDFファイルのまま渡されKindle形式への変換ができない
- evernoteにはデフォルトで指定してあるノートブックに入ってしまい、細かい指定ができない。設定でノートブックを自動的に選別させることもできるようですが、100%希望の場所に入るとは限らないようです(つまり後でチェックが必要だと言うことです)
といった、若干思い通りではない動作になってしまいます。特に1番は重要で、テキスト中心のドキュメントはできるだけkindle形式で流し込んでおきたいところです。
なので、自動で処理されるのは嬉しいのですが、微妙に使い勝手が悪いんですよね。
思い通りに操作するためにはSubject:を触る必要があるわけですが、通常のメールフィルターの設定では難しいようです。
これを回避するためには、gmail+GASを使う方法などが紹介されているようですが、うーん、結構微妙なんですよね。
というのも、(そもそもGoogleに個人情報を教えるのが微妙な感じもするのですが😓)、それ以前にGoogleって代替手段を提供することなく突然サービスを中止したりするんですよね。なので単発で使うならともかく、こういった長期的に運用するシステムに取り入れるのはできるだけ避けたい、というのが正直なところです。
Googleのサービスを全く使っていないと言うわけでは無いのですが、過去に痛い思いを何度も経験しましたので、現在はgmailを含めGoogleの全てのサービスがいつ停止したとしても全く困らないようにシステムを構築しています。
というわけで、このあたりをどうするか、次回以降の課題としておきます。
まとめ
今回はkindleにPDFファイルを流し込む事について簡単に説明してみました。
もっと良い方法があればコメントで教えていただければうれしいです。