Windows版のアレクサの現行バージョンでは、「定型アクション」を実行することができません。
今回は、色々と工夫して何とかWindows10が動作しているPC上で「定型アクション」を実行させることにトライしていきます。
PC上でAndroid版アレクサを動作させる
前回までのおさらい
PC作業時にポモドーロ・テクニックを使う際、作業と作業の合間で5分間の休憩を行います。その際、単にアレクサにタイマーをセットするより、アレクサの定型アクション機能を利用して、色んな動作を「アレクサ、休憩!」の一言で実行してみたい、という動機でした。
しかしながら、現行バージョンの Alexa for Windows PC版では、「定例アクション」機能が利用できない事が判明。
調査したところ、ブラウザ版アレクサも同様に「定例アクション」が使えない事がわかりました。
やろうとしている事
そこで、Windows PCマシン上でエミュレーターを動作させ、Androidスマホをエミュレート、その上でアプリとしてAndroid用のアレクサを使うことを考えてみます。
調査通りに全てが動作するなら、これで「定型アクション」が動作することになるはずです。
Androidエミュレーターとは
スマホ用の OS である Android を、Windows や Mac といった環境で動作させるためのソフトで、「泥エミュ」などと呼ばれることもあるようです。
スマホ上で動作するゲームをPC上でも使いたい、といった動機等で開発されていることが多いようです。
有償/無償を含めて数多くの Android エミュレーターが存在するようですが、現在も継続して開発されているものの方が、動作としては安定しているようです。
以下に、代表的な Androidエミュレーターをピックアップしておきます。
NoxPlayer
NoxPlayer公式サイト-スマホゲームをPCでプレイ!おすすめの無料なAndroidエミュレーターをダウンロード
Bluestacks
MEmu
LDPlayer
あたりが有名で、現在も継続して開発が進められ、動作するアプリも多いといわれています。
インストールする前に
個人的な趣向により、以下、AndroidエミュレーターをHyper-V上で動作させる方法について解説しています。
「Hyper-Vって何?」っておっしゃられる方には、以下、解説する情報は、ほぼ間違いなく不必要な情報ですので、次の「インストール」の項目まで、読み飛ばしていただいてOKです。
MicrosoftのHyper-VでAndroid Emulationを動作させるためには
普通に何も考えずにNoxやBluestacks等のAndroidエミュレーターをインストールすると、Hyper-V非対応バージョンがインストールされます。というのも、多くのAndroidエミュレーターは、Intel HAXMが採用されていて、基本的に Microsoft Hyper-Vと共存することができないのです。
しかしながら、筆者が管理しているWindowsマシン(のうちの1台だけでなくほぼ全てのマシン😅)では、Hyper-Vによる様々な仮想マシンが複数動作していますので、HAXMを採用しているAndroidエミュレーターをインストールして、Hyper-V上の仮想マシンがが使えなくなってしまうと非常に困ります。
ですので、エミュレーターは、Hyper-V対応バージョンのBluestacksを採用することにします。
動作環境の確認
まずは、Hyper-VでAndroid Emulationを動作させる環境についての確認です。
これは Visual Studio の記事ですが、参考になります。
上記記事を丁寧に読んで、適当に設定すれば環境の確認としては大丈夫です。
インストール
数あるAndroidエミュレーターの中から、Bluestacksを用いることにしました。(※理由は前述)
事前設定
https://support.bluestacks.com/hc/ja/articles/360043236951-BIOS%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92%E6%9C%89%E5%8A%B9%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95support.bluestacks.com
https://support.bluestacks.com/hc/ja/articles/360041390952-Windows-10%E3%81%A7Hyper-V%E3%82%92%E6%9C%89%E5%8A%B9%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95support.bluestacks.com
この辺りの記事を参考にして、インストール前に設定をしておきましょう。
Bluestacksのダウンロード&インストール&起動
https://support.bluestacks.com/hc/en-us/articles/360041390952-How-to-run-BlueStacks-with-Hyper-V-enabledsupport.bluestacks.com
Bluestacks自体のインストールについての詳細は省略します。
特に問題がなければ、インストール/再起動操作で、動作するかと思います。
簡単ですので、ぜひチャンレンジしてみてください。
アレクサのインストール
「Google Playのアカウント設定」を行い、「Amazon Alexaアプリ」のインストールを行います。
「定型アクション」を実行してみる
「その他」>「設定」>「定型アクション」 で設定できるようになりました。
問題発生?!
無事に「アレクサ、休憩!」で定型アクションが実行できるようになりました。
めでたしめでたし、と言いたいところですが、、。
「タップしてAlexaに話しかけてください」
そうなのです😅。
タップ(の代わりにマウスクリックなのですが)しないと、声を聞いてくれないのです。
定型アクションが実行できるだけでも、相当有り難いのですが、Alexa for Windowsだと、「アレクサ」と話しかけるだけで、声を聞いてくれます。
「ハンズフリー」といわれる機能なのですが、
「その他」>「設定」>「このタブレットのAlexa」
で、「ハンズフリー」の項目が現れない😅。
「Google Playストア」を更新して、アレクサを再インストールしても、症状は同じです。
おそらく何らかのバージョンが違うのでしょうが、ちょっとすぐに対応できなさそうです😣。
まとめ
Androidエミュレーター上でスマホ版のAlexaを動作させ、「定型アクション」を実行させることに成功しました。
残念なことに、Bluestacksの Hyper-V対応バージョンでは、今のところハンズフリーの設定ができないようです。
次回以降で、この状態で、マウスクリック無しでアレクサを操作するにはどうすれば良いか、検討してみます。
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