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「失敗した・・・」と買ってみてから気づいたもの:中華製HDMIドングルレシーバー

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、当ブログで人気シリーズの、

~「失敗した・・・」と買ってみてから気づいたもの~

を、お送りいたします。

中華製HDMIドングルレシーバー

ご覧の通りの製品を買ってみたのですが、久々にやっちゃいました😪。

「買っちゃいけない」ってことは無いのですが…。

*  *

ことの発端

イカーのカーナビからはUSB端子が伸びていて、助手席側で接続できるようになっています。この端子とiPhoneを接続すると、充電を行いながらiPhone内の音楽をカーステレオで聞くことができ、重宝していました。

ある時、いつものようにUSBケーブルを接続しようとすると、普段使われていないケーブルがもう一本あることに気づきます。先端部分はキャップされていて、「触らぬ神に祟りなし」オーラが満載です。ですので、普段は(意図していたかどうかは分かりませんが)見ないふりをしていました😅。が、その日は何を思ったのか、ふとそのキャップを外してみたくなったのです😁。

恐る恐る外してみると、なんてことは無い😊。もちろんただのケーブルなのですが、よく眺めてみるとHDMIの端子のようです。

「ははぁ、これに接続すると、映像もカーナビで見ることができるのかな?!」と、思いつきました。

まさか、これが沼の入り口になってるとは…。

湧いてしまった好奇心😅。特に見たい動画コンテンツなんて無いにも関わらず、

Apple 純正品:

を、ひとまず調達😁。

後日、ケーブル類を接続して、何とか映るようにカーナビを操作しようとします。が、ここからが試練の道。なにせ今まで使ったことのない機能です。タッチパネル操作で「設定」やら何やら適当にそこら中を片っ端から押してみても、なかなか期待通りの状態になってくれません。

「設定」と書かれている、ありとあらゆる部分を一通りチェックしてみたつもりですが、「外部入力」や「AUX」などと書かれているものが何一つ見当たらないのです。

しばらく悪戦苦闘した後、半ば諦め気味で画面をふと見てみると、メイン画面の左下に堂々と「HDMI」の文字が (~_~;)。

(外部入力だから「AUX」と思い込んでいたのが敗因でした😅。)

その「HDMI」と書かれている表示部分を静かに押してみると、今までやってきたことがまるで嘘のように、スマホと全く同じ映像がカーナビにも!

まさに、感動の瞬間(大げさ)。

やれやれ。

ひとしきり苦労した結果、やっとカーナビ画面に「スマホのホーム画面」が映ったことに満足したものの、「実はそれ以上特に何も表示するものが無い」ってことに気づくのには、それほど時間はかかりませんでした😅。

その日以降、当然の結果としてHDMIケーブルの存在は忘れ去られ、しばらく経つと元通り。何事も無かったかのように放置されました。

panasonic.jp

カーナビで動画を見たい

そこで、アレクサブーム到来です。

アレクサを複数台所持し、フル活用されている方から、「次のテーマはアレクサ車載!」との話を聞きつけ、(当時Amazon Echo Autoは、まだ発売されていませんでした)、運転中、声だけで操作する便利さについて熱く語られ😊、感銘を受けてしまいました。

「なるほど!」と、すっかり感化されてしまった筆者でしたが😅、手持ちのiPhoneで何かやってみようと、物は試しにと車内でKindle本の読み上げにチャレンジ。

普段の生活では読書をする時間がなかなか取れないのですが、運転中に読んでもらうなんて!本当に画期的です😊。時間の有効利用にもつながりますし、読みたかったけれど、途中まで読んで放置されていた本など、どんどん片付きます。「運転中に本を読んでもらう」というのが意外と新鮮で、すっかりハマってしまいました。

が、やはり読んでるのは人間ではなく、iPhoneの読み上げ(「設定」>「アクセシビリティ」>「読み上げコンテンツ」)ですから、色々と細かい部分が気になってきます。多少の読み違い(音読み/訓読みが滅茶苦茶)は当然ありますし、細かい数字を機械的に読み上げられても当然厳しいわけです。

ある時、たまたま読み上げてもらったのが経済関係の本だったらしく、『…売上高十二兆6百4十1億円、営業利益は1兆3千2百9億円のところ、〇〇年3月期の営業利益は2兆3千500億円となり、過去最高益の2兆3千六百億円の~』って、運転中にそんな細かい数字を延々と並べられても全く頭に入ってきません…😣。

これ以外のケースでも、例えば、難しい内容の本の場合。「今の部分、理解できなかったのでもう一回」だとか、「(運転中に)重要部分を聞き逃しまったら、後はさっぱりチンプンカンプン ┐(´∀`)┌」など、「字になっているものを読んでもらう」という作業が、本の内容によっては意外と非効率的なことが分かってきました。やはり、活字になってる文章は、目で読んだ方が読む速度も速いですし、理解も深まる気がします。

なるほど。では、「『本』が厳しい」のなら、「ニュース解説的な動画」なら半分ラジオを聞いているみたいで良さそうじゃ?と考え、Youtubeの時事解説的な動画を運転中に流してみることにしました。

実は、今までYoutube等の動画は、音楽系のものは別として、それ以外のジャンルのものは、ほとんど見ることがありませんでした。

というのも:

  1. 視聴するのにリアルに時間がかかる。どうしても見たいものがある時は、ほぼ間違いなく x1.2倍速(もしくはそれ以上)。10秒スキップはフル活用

  2. 自分の知りたい情報が、いつ出てくるかが分からない。場合によっては、最後まで見終わっても「情報量ほぼゼロ」なんてことも。まれに「〇分〇〇秒 ✕✕」のインデックスが付いた動画があったりすると本当に助かります

  3. 「文字がスクロールするだけ」の動画なんてのも、ちらほら見かけます。個人的には、せっかく文字にするなら、そのままWeb記事にしてもらった方が読むのに時間がかからないですし、どうしても耳で聞かなきゃいけないのなら、Web記事であればそのままiPhone等で読み上げもできます。動画を作ってらっしゃる方を批判するつもりは毛頭ありませんが、個人的には画面上の文字がスクロールを始めたら即座に離脱しちゃいます。すみません。

もちろん、読書でも「空振り」はあり得るのですが、大抵の本は「目次」がありますし、途中ページからの拾い読みもできます。場合によっては「後ろのページから読む」なんてことも可能です。

少し脱線すると、ニュース解説的なWeb記事で数ページに渡る内容のものは、最後のページから逆順に読むことが多いです。力量があるライターが書かれた記事はそうでもないのですが、巷で散見される「興味深そうなタイトルをつけて、アクセス数だけを稼ぎたい記事」等の場合、最初の数ページはほとんどの読者が知っている当たり前的な話題で埋められていて、最後の結論が「実はよく分からない」といった、「読んでみたけど、新しい情報量がほぼゼロ」といった事が結構あります。最後のページから逆順で読むことは、こういったWeb記事への対策にもなります。

話を戻します😅。運転中にYoutube等の動画を流すようになって、いくつか発見がありました。

  • 文字がスクロールするだけの動画は論外として、それ以外のニュース解説等の動画の場合、図や表やグラフが出てくるシーンだけちらっと画面を見れば、その他の時間は画面を見ずに聞いているだけでも概ね内容が理解できる

  • 運転中に動画を見るときは、x1.2倍速にする必要がない。集中して視聴している場合だと速度が遅くてイライラしてしまうようなトークでも、運転中なら丁度良い

  • 途中に入る広告が本当に邪魔。急に広告が流れ出して、運転中にも関わらず毎回スキップボタンを押さなくちゃいけないので、結構大変

などなど。

実際にやってみると、色々と感想は生まれてきますが、時間も有効利用できますし、概ね満足しています。

ケーブルを抜き差しするのが面倒になってきた

車内で動画を見ようとすると、そのたびにiPhone(や場合によってはiPad等)と、カーナビのケーブルを接続しなくてはいけません。さすがに走り出してから走行中に繋ぐわけにもいきませんので、乗車時にセッティングすることになります。が、長距離ドライブならカーナビをセットするついでに接続すれば良いのですが、ちょっとした距離のときが問題です。カーナビをセットするほどではないけど、目的地まで多少時間がかかりそうといったケースです。せっかくなのでついでに動画も見ておきたいけれど、時間をかけてケーブルを繋ぐくらいなら、すぐに走り出したい、といったケースです。

こんな場合でも、先ほどの「車載アレクサ」なら、「アレクサ、〇〇して」と発声するだけで準備完了。もっと言うと、走り出してから伝えても良いわけです。

別に1分1秒を争うわけではないのですが、こういった無駄な時間は極力減らしたい、と考えるのが自然ですよね。

よく考えてみると、そもそも、ケーブルがあるから接続しなきゃいけないわけで、今どきインターネットも無線接続なのに、画面も無線で接続できるようにならないかなぁ・・・。

ということで調べてみると、やっぱりあるものです!

HDMI端子に流し込むストリーミング技術の有名どころ:

こういった技術を使うと映像をWifi経由で流せるようです。

ついに購入

そもそもの目的が、有線の代わりに無線で画面に表示したい、といったものなので、複数の画面に同時出力とか、そういった高度な機能は全く不要です。というわけで、どんな製品がいいのか調べてると、次のようなことが分かりました。

ドングルレシーバーとは:

もう目的にピッタリです😊。お値段もお手軽ですし、何のためらいもなく中華製を購入。

PC用モニターで動作確認

いつもなら、ここで「開封の儀」といきたいところです😅。 が、面白そう設定がややこしそうなので、念の為、PC用のモニターで動作確認してみることにしました。

やはり、こういった予感って的中するもので、スマホ側に設定項目が現れずに四苦八苦です。結論をいうと、スマホのブラウザにIPアドレスを直打ちして設定するようです。が、さすが中華製。英語と中国語で書かれた説明書の全ページをくまなく眺めてみましたが、どこにもそんなことは書かれていません😅。

経緯はともかく無事に動作し、PC用のモニターにスマホ画面を映し出すことができました。が、一旦表示されてみれば、問題が起きないかと思いきや、そうでも無さそうです。試しに動きの激しいゲーム画面を表示させてみたら、段々と遅延が発生して、お構いなしにそのままプレイを続けると、ついに初期状態に戻って映らなくなってしまいました😅。

運転中はそんな使い方をしませんから、「まぁ大丈夫」ということにしておきましょう😁。

カーナビで使おう

というわけで、ついに実戦投入です。が、接続しようとするといきなり問題発生😅。

なんと!ケーブルのオスメスが逆!!

そうなのです。PC用モニターに接続したときは、モニターのHDMI端子に接続するだけでよかったのです。が、カーナビに繋げようとすると、ナビからもHDMIケーブルが生えていて、ケーブル同士を接続しなきゃいけない自体に(爆)。

仕方がないので、HDMI中継アダプタの登場です。

こんな感じの製品です。

実際に手元にあったものは別の製品なのですが、お値段をご覧になって分かる通り、まぁどれも似たり寄ったりです。

で、早速接続してみたのですが…。それでも映らない!!

なんてことでしょう。中継アダプタ自体は、きちんと動作実績のあるものです。ナビ側のケーブルも今まできちんと使えていました。ドングルの動作確認もOK。となると、考えられる原因は、ドングルからの出力が小さくて、ケーブルの延長に耐えられない、という感じになりそうです。

となると、「HDMIリピーター」といわれる製品の登場となるのですが、さすがに手元にそういったものは転がっていません。新たに調達することになりそうです😣。

しかも、お値段を調べてみたところ「意外と高い!」

あと、もし予想が外れていて、原因が違うものだったとしたら、HDMIリピーターへの投資が全く無駄なものに😅。

うーん。

もう一度よく考えてみると、そもそも「ケーブル同士を接続しなきゃいけない状況が良くなかった」といえます。となると、同じ機能でHDMI端子のオスメスが反対の製品があれば良いのです。中華製の値段に飛びつかず、もう少し良く考えてから買えばよかったのですね・・・。今となっては後の祭り😣。

というわけで、色々と探しました。Anycastという製品名ではケーブルが生えてる製品ばかりで、意外と見つかりません。ですので、「カーナビ」というキーワードも含めて検索してようやく見つかりました。

カシムラ製KD-199:

さすがに日本企業!これならしっかりしてそうです。

開封の儀」

というわけで、「開封の儀」です。

中身を取り出します。

説明書もきちんとした日本語ですし、保証書もちゃんとあります。

さすが!国産メーカーですね😊。

カーナビへ接続

特に問題なく接続できました。

ここからは、iPhoneの「画面ミラーリング」ボタンを押すだけです。

今までの苦労は嘘だったかのように簡単に映りました😊。

まとめ

  • HDMI端子のオスメスには気をつけましょう
  • HDMI中継アダプタだと、場合によっては映らないことも

という、ありきたりな結論になってしまいました。

スマホの画面をカーナビに表示するだけなのに、色々と散財してしまいました。さすがにそれだけだと内容が薄いと思いましたので、いろいろ長々と書いてみました😅。

皆様におかれましては、余計な散財をなされないよう、この失敗を教訓にして頂ければ幸いです。

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IT技術屋、現在は投資や事業がメインのブロガー。応援コメントや感想を頂くと物凄く励みになります。最新記事を追いかけてもらえると嬉しいです。


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