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CO2濃度が上がったらアレクサに換気を促してもらう

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CO2濃度を計測して分かったこと

前回、CO2モニターを設置して、作業環境のCO2濃度を測ってみました。

tsh.hatenablog.jp

計測してみて分かったことですが、人間が1人居るだけで比較的簡単に1000ppmを超えてしまう、ということです。

さすがに、そこまで数値が上がってしまうと「何となくボーッとする」「何もしていないのに疲れた感じがする」といった症状が現れてきます。

そこで重要なのが換気です。定期的にuHooアプリのCO2濃度を確認すればよいのですが、PC作業中に「わざわざスマホを触って」「uHooアプリを立ち上げて」「CO2濃度を確認」という動作を行うのが面倒なのです。(PC作業中はできるだけ他の作業を同時進行したくないところです。)

もちろん、uHooアプリには、一定範囲内の数値を超えるとアラートを出してくれる仕組みもあります。 が、PC作業に集中するために「PC作業中にはスマホを近くに置かない」という事もよくあることです。

これって、「スマホを触らないとCO2を始めとする空気の状況を把握できない」のが、そもそも使いづらいのでは?と考えるようになりました。(「何でもかんでもスマホアプリ」の傾向には、正直言ってかなり辟易としています。)とはいえ、ブラウザ版のuHooなんてのも無さそう *1です。

よく考えてみると、やりたい事は「CO2濃度が上がってきたら、換気をしたい」でした。

ということは「CO2濃度が上がってきたら、アレクサに話をさせる」のが、作業集中の邪魔にならずに良さそうです。 この方向で進めてみることにしましょう。

アレクサに換気を促してもらう

やろうとしていることを整理します。

  1. uHooが計測、CO2濃度がしきい値を超えた
  2. IFTTTのトリガが起動、アレクサに指示を出す
  3. アレクサの定形アクションが実行される

こういった流れになります。

「設定」

IFTTTの設定

それでは、IFTTTのAppletを作ってみましょう。

IFTTTにログインして「My Applets」の画面で左上の「Create」を押すと、次の画面になります。

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「Add」を押し、サービスを検索します。今回使うのは「uHoo」サービスです。

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uHooサービスに接続します。

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uHooデバイスセットアップ時に使ったアカウント情報を入力します。

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ここで「Authorize」を押して、認証完了です。


「トリガーの作成」

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uHooサービスのアラートトリガーを使います。

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この例では、CO2濃度が900ppmを超えると動作する設定にしておきました。

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次にアレクサに話をさせる設定です。

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以前、セットアップした mkzenseサービスを使います。

(今回、mkzenseのセットアップ作業等の詳細については省略します。)

tsh.hatenablog.jp

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アレクサの『定形アクション』を起動するIFTTTのアクションです。

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「IFTTTrigger-1」という実行条件をキックします。

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「Continue」を押します。

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「Finish」を押してIFTTTの設定は完成です。 これでAppletが作成されました。

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今作ったIFTTTのアプレットです。

アレクサの設定

アレクサ側も設定しておきます。

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このような定形アクションを作りました。

  1. 「実行条件:IFTTTrigger-1が押される」
  2. 「ベルを再生する」でベル音が鳴る
  3. 「換気をしましょう」とアレクサが喋る

といった動作をします。

このアレクサはPC上で動作させているアレクサです。 詳しくは、この記事をご参照下さい。

tsh.hatenablog.jp

動かしてみる

換気をせずに締め切った状態でPC作業をしていると、突然アレクサから「(『チーン!』というベル音がなった後)換気をして下さい」と言われます。 窓を開けて換気を開始するまで1分毎に繰り返し言われますので、丁度よい休憩にもなります。

まとめ

今回は、「CO2濃度が高くなってきたら、アレクサにおしゃべりさせる」設定についてでした。

鋭い方はお気づきだと思いますが、アレクサの「定形アクション」で実行できるものであれば、何でも実行させることが可能です。例えば、自動で換気扇をつけたり、エアコンをつけたりすることも原理上可能です。

ただ、残念ながら、現状多くのエアコンは換気機能が付いていません。単に換気する場合でも、普通は「窓や扉を開ける」といった動作が必要になりますので、全自動動作にこだわることは、あまり現実的では無さそうです。

とはいえ、「何らかの状況になった場合、自動でアレクサが動作してくれる」というのはものすごく便利です。(今まではアレクサに何か話しかけなければ動作しませんでした。)色々と新たなアレクサの活用方法が思いつきそうです。

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*1:※有料だとできるかもしれません